GEOMETRY TEXTURE DESIGN SIBO DESIGN AWARD 2023 受賞作品 大 賞 賞金:20万円 Inaho 森 Mori 祐亮Yusuke 審査員コメント 山下 陽三郎 テーマとしたINAHOの自然を感じさせるトライが良いが、デザイン形状はさらにその自然のゆらぎを入れた物にしたい。それが出来れば使える物になるのでは!! 山本 義政 質の表現(配列等)、新しさ(既成概念から脱却した等)、実現性(樹脂表現できそうな)、デザイン性(見た目の美しさ)、深み感(Z軸での設計(技術点)の観点、+コンセプトの面白さの観点で評価を行いました。 大賞のInahoは、サステナブルやウェルビーイングの時代の流れを考慮したコンセプトになっており、質感のアレンジによっては、バイオプラスチックとの相性も良くなる可能性があると感じました。 戸塚 裕則 人が表皮から感じ取る感覚は様々あり、素材・シボ形状・硬度から感じる「触感」や「温感」、シボデザインから感じる「素材感」「心象」などが挙げられる。 「Inaho」は形状デザインから受ける心象よりも、デザインテーマから受ける柔和な印象に好感が持てた。 テーマから導き出されるデザインはこれに限らず、広い展開も期待できる点が高評価につながった。 EV SIBO部門賞 賞金:3万円 SEIIKI 聖域 下敷領Shimoshikiryo 泰将Yasumasa rt{font-weight:300;font-syze:5pt;} 審査員コメント 山本 義政 日本の伝統や宗教的な観点からのコンセプト作成は、 色々な意味で非常に繊細な部分と思っておりましたが、 それとは違って、大胆にデザイン表現された点が興味深い内容でした。 戸塚 裕則 御幣に使われる紙垂の形状は日本人の心象に深く根付いており、連続する幾何学模様から紙垂の形状を心底で感じ取れれば、作者の言うようにどこか神聖な感覚を与えられるかもしれない。 形状(デザイン)そのものが持っている歴史的背景や心象を、心理的に利用したコンセプトが秀逸だった。 作品のシボデザインに使われているラインは有機的な印象を受けてしまうので、先進性や機械的な感じを与えるラインを使えばさらにEV向けのデザインになるのではないかと思う。 Function SIBO部門賞 賞金:3万円 Theater 丸山Maruyama 直将Naomasa rt{font-weight:300;font-syze:5pt;} 審査員コメント 戸塚 裕則 車内の快適性を考えるなかで「音」は重要なファクターである。車内で流れる音楽の音響や臨場感や静寂性は、車外からの雑音の遮断や車内の様々な機構から成り立っている。 「Theater」の形状は音的には建築分野で実証されている構造であり、見た目的には光の反射具合でカーボン調の様な車に適したデザインに見える所が面白く、サイズや角度などの解析を行って試作を進めたい。 審査員特別賞 賞金:1万円 今回のデザインアワードで用意した賞は大賞と各部門賞であり前記3点は募集要項に対する最適解に近い作品が選ばれた。しかしながらこの作品は「車内空間の落ち着きが無いのでは?」という反対意見もありながら、 今までのような単調な繰り返しパターンから脱却した考えが審査員から高評価を受けたため、急遽「審査員特別賞」が用意された。 01 ゼロ・ワン 01 ゼロ・ワン 三浦Miura 和俊Kazutoshi rt{font-weight:300;font-syze:5pt;} 審査員コメント 山下 陽三郎 アーティスティックなとらえ方を感じ、すばらしい物になる可能性を感じる。 実際の物造りと表現方法を考えて、完成させたい。最近のファッションの流れを感じさせる。 山本 義政 作品名「ゼロ・ワン」では、シボという概念にとらわれず、0と1をランダムに綺麗に 配列されている点が全ての審査員の中で高評価でした。 リピートを使用せず、ムラのない綺麗な隙間の配列が良かった点だと思います。 ファイナリスト 賞金:QUOカード 1,000円分 濱川Hamakawa 美喜Miki rt{font-weight:300;font-syze:5pt;}@media (max-width:767px) {rt{font-weight:300;font-syze:3pt;} FUNDO 若月Wakatsuki 稔彦Toshihiko rt{font-weight:300;font-syze:5pt;}@media (max-width:767px) {rt{font-weight:300;font-syze:3pt;} Pulse 野村Nomura 恒司KOJI rt{font-weight:300;font-syze:5pt;}@media (max-width:767px) {rt{font-weight:300;font-syze:3pt;} Drop Circuit Sibo 久田Hisada 晃生Akio rt{font-weight:300;font-syze:5pt;}@media (max-width:767px) {rt{font-weight:300;font-syze:3pt;} PYRAMIDAL CIRCUIT 伊藤Ito 欧介Osuke Cyber SIBO 総評 今回は業界では珍しい「シボ」のデザインコンペ開催にあたり、前例の少ないことから応募者の皆様は試行錯誤を重ねられたかと思います。 EV SIBO部門では皆さんが普段、見たり触れたりしている車内表皮のデザインを、新たなテーマを持って真摯に考えていただき、多数の応募をいただきました。 選ばれた作品も私達の想像を超える物が多く、新たな気付きを与えてもらうことができました。 Function SIBO部門は募集要項の例で挙げたようなロータス効果やサメ肌効果、低反射のモスアイ構造など、デザイナーが考えるというより科学者が考案するような難しいテーマであったのでEV SIBO部門に比べると応募は少なかったのですが、受賞に足る作品を選出できたと思います。 次回開催では今回の結果を持って、各部門共に専門分野への認知を広め、更なる躍進を期待します。 主催企業 KTX株式会社 世界でも数少ないナノレベルの成型を実現する「電気鋳造」技術のリーディングカンパニー。自動車の内装品に使用する金型製造において、世界トップクラスのシェアを誇る。 「ポーラス電鋳®」技術は、世界各国の自動車メーカー・自動車部品メーカーに採用され高く評価されている。 企業サイト